大地の恵みが、米一粒一粒に宿る
大山山麓に降り注ぐ雨や雪は、数百年の時を経て豊富な伏流水となり、JA鳥取西部管内の水田すべてが、この水によって潤され美味しい米がつくられています。
soyokaze magazine09号
soyokaze magazine04号
大山山麓に降り注ぐ雨や雪は、数百年の時を経て豊富な伏流水となり、さまざまな生命を育んでいます。JA鳥取西部管内の水田も、すべてこの水によって潤され、美味しい米がつくられているのです。
日本の主食である米は、実りの秋の象徴です。昔から、『米』という字のとおり、八十八の手間と時間をかけて、大切に育てられてきました。米づくりは長い歴史のなかで、日本人の生活の仕組みや文化を育ててきたのです。
管内の「米子」は、古代には「米生郷」と呼ばれ、米がよく実る地域であったとする説もあります。新加茂川の下には、弥生時代の目久美遺跡が眠っていますが、この遺跡からは水田跡や弥生人の足跡も発見されました。遥か昔、私たちの祖先はいち早く稲作を取り入れ、豊かな文化を営んでいたのです。
そして長い時間をかけて、中国山地から流れる天然水と秀峰大山の雄大なブナの森を源流とする綺麗な水が、日野川に流れ込み、肥沃な清流となり、その流域を豊穣な穀倉地帯へと導いてきました。
さらに日野川流域の変化に富む自然環境は、個性ある米を実らせます。
山間部では標高の高い地形と、高原特有朝夕の寒暖差によって、味わい深く高品質の米ができ、付加価値のついたこだわりの栽培が行われています。
一方、大山山麓の腐食による保肥に富んだ黒ボク土壌と平坦部では、流れ込む肥沃な清流を生かし、粘りのあるモチモチとした食感の甘くて美味しい良質米の生産に適しており、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ヒカリ新世紀」「きぬむすめ」の4種を主に栽培しています。
「コシヒカリ」は、旨味成分のバランスがよく、粘り・甘み・香りに優れ、冷めても美味しい、人気ナンバーワンのお米です。「ひとめぼれ」は、コシヒカリと同じような食味を持ちあわせており、炊き上がりのお米のつやが良いのが特徴です。「ヒカリ新世紀」は、鳥取大学でコシヒカリを品種改良した、次世代を担う期待の新品種のお米で、「きぬむすめ」は、高温の影響での品質劣化が少なく、大粒で食べごたえのあるお米です。
今後は変化する消費者ニーズを的確にとらえ、JA鳥取西部ブランドを定着させるため、生産者の方の栽培に対する熱い想いを胸に、米の味の豊潤さや自然環境はもちろん、美しい農村風景など、「魅力ある産地」として広く発信していきます。
●特別栽培農産物(特別栽培米)の化学合成農薬、化学肥料の使用状況「農林水産省 新ガイドラインによる表示」がこちらからご確認いただけます。
●特別栽培農産物とは、次の要件を満たす栽培方法で生産された農産物です。
「農林水産省 新ガイドラインによる表示」はこちら