風土が育む一級品
大自然のきれいな水・空気・土壌でつくられ、そして何よりも生産者の愛情が注ぎ込まれた甘くて美味しいJA鳥取西部の白ネギを、ブランド産地としてこれからも消費地に提供してまいります。
鳥取県西部の白ネギの歴史は古く、明治の中期から栽培が始まり昭和の初期には弓浜半島の主要品目となりました。その後、各地区に栽培が広がり、現在、京阪神を中心に出荷しており、西日本では有数の産地となっています。
平成に入ると中国産の輸入量が増加し、単価の低迷が顕著に現れました。しかし、輸入品にさまざまな問題が発生し、再び国内産に消費者の目が向けられるようになりました。そのため新しい国内産地が参入してきましたが、JA鳥取西部の白ネギは、古い歴史と先人のたゆまぬ努力により確立してきた栽培技術や信頼により、ブランド産地として、ゆるがぬ地位を保っています。
春ネギは3月〜5月(標高の低い平野部を中心に栽培)、夏ネギは6月〜9月(標高の高い中山間地を中心に栽培)、秋冬ネギは10月~2月(地域全体で栽培)、というように地域間でリレー出荷を行い、周年出荷体制を構築しています。
JA鳥取西部産白ネギが他の国内産地にない大きな特徴として、一年中白ネギを生産し、また出荷を行っているという点です。「春ネギ」を一年のスタートとし、「夏ネギ」「秋冬ネギ」と年間を通じ、切れ間なく消費地に出荷を行っています。
「伯州美人」は、古くから県西部地区で栽培されていた在来種です。現在栽培されている品種に比べ軟白部分が太くてやわらかく、甘みがつよいのが特長ですが、風や雪に弱いためわずかに栽培されているだけでした。しかし、そのおいしさをぜひ消費者に味わってもらいたいという思いから、栽培が復活しました。生産者が手間暇かけて栽培した逸品です。